9月30日、金曜日にそごう柏店が閉店しました。
年が明け、新年の運を占うような素晴らしいご縁をいただき、そごう柏店と仕事をさせていただける…、と思う間もなく、そごう柏店の閉店報道。
ただ、せっかくのご縁。開店当初から日々の生活に溶け込んでいたデパートに最後の最後に足跡を残せるのであれば、と、6か月の出店を決心してのこの半年でした。
ご来店いただきました皆様、どうもありがとうございます。
あー、さみしい!!
この半年は本当に慌ただしい日々でした。
初めての大きな取引に緊張もありましたし、イベントの打ち合わせや、新作の企画などもあり、また、販売量も多くなりますので、工房で過ごす時間も今までになく多くなり、いろいろな面で仕事に向き合う気持ちもまた違ったような気がします。
でも、それ故によけい愛着も湧いたようで、金曜日には思わず涙がこぼれました。
最後の日はお世話になった方にごあいさつしたり、客としてあいさつされたり。両親や家族との思い出もいっぱい詰まったデパートですので、知った方もたくさんいて、あっという間の閉店時間。
閉店ぎりぎりまで各売り場はレジの順番を待つ長ーい列ができていて、売り場の多くの棚からは品物がなくなっている、43年の歴史、最後の日。
すごい賑わいでした。
午後8時過ぎ、静かにシャッターが閉まり、正面玄関前で閉店のセレモニーが始まりました。これまた、すっごい人!
それぞれの売り場代表の方がご挨拶に登場。
最後にデパートの灯りが消えました。
最近は、大型ショッピングモールの出現やネットショッピングに押され、デパートで買い物をする、ということ自体低迷していることが現実だと思います。でも、地方都市における、デパートの存在というのは文化の発信元になっているところもあり、とうとう柏に画廊がなくなってしまったことや、老舗京懐石料理店やホテル経営のレストランが消えてしまったことは、結構深刻なことなのではないか…、と、思っています。
この後、そごう柏店のビルはどうなるのかしら?今後の様子を見守ります。
思い出となるものもあれば、新しい出会いもあります。
上野に新規開店したカフェバー、「ワロスロード・カフェ」。
オーナーの心意気は、スポーツと文化の発信基地のようなサロンになれば…、とのこと。
ジャズDVDが流れ、蓄音機があり、レコードも聴ける。
時にスポーツバー、かと思えばジャズライブ、さらには演芸まで!マスターの美味しいお料理とお酒でまさにメルティングポット。上野に行くのが楽しくなるカフェバーです。
こちらで、オープニングに「ギャラリーはなぶさ」作品を展示即売させていただいております。上野にお出かけの際にはぜひ、お立ち寄りください。
春から夏、公私ともにいろいろなことを次々と飛び越え、落ち着く間もなく過ごしてしまいました。
そごう柏店の閉店とともに、史上最熱(私にとって)の夏は終わりました。
この秋は、少しゆるゆると、でも、きちんと仕事をしたいと思っています。そごうで学んだこともちゃんと生かせるように。そして、この日記もこんなに間をあけず、きちんと更新しましょう。
どうぞ、みなさま、おつきあいください。
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