すっかり雪景色の朝です。
ゆうべ、さらさらと窓をたたく雪音に気づきましたが、目が覚めると、太陽光ではない白明るい気配にカーテンを開けると、こんなに積もっていて…。
いまだ雪音は続いています。
でも、今は少しその音は重みを増して、雨音に近くなってきたよう…。
静かな部屋で聴く外の音は自然音や人工音さまざまで、想像するもの、思わず窓を開けるもの、いろいろな音がありますが、さらさらと窓をたたく雪音はシーンと音を吸い取られるようでなんとなく聞き入ってしまいます。
ま、この辺田舎、っていう好条件もそろっていますが…。
やっと冬らしい寒さを得た1月もすでに半分過ぎ、新しい年の最初の日記です。
皆様はどんな新年を迎えられましたか?
我が家は去年と同じように、バッハで弾き納めをして、年越しそばを食べ、シャンパン乾杯で年を越してみんなで飲んで食べて笑った、大晦日から元旦でした。
3日にはこれまた恒例の新年会で今年も元気に集まれたことを寿ぎ、また飲んで食べて笑って、あっという間に仕事はじめでした。
年明けの素敵な企画は、竺仙の今年の新作浴衣発表会。
素晴らしい反物の海の中であたふたと泳ぎ切れず、皆に助けてもらい、やっと決めた今年の浴衣!乞うご期待!
写真は、「いつか欲しいな一覧表」に入った唐桟縞。
江戸の時代より今に継がれる技術の崇高さに溜息。
そして、先週末は浅草新春歌舞伎。
今をときめく若手歌舞伎役者がそろい、心躍る舞台でした。
写真は恒例のチャリティー羽子板。
若い芝居は勢いがあって、わくからはみ出るような場面などもありましたが、その情熱は歌舞伎界の将来を明るくします。頼もしい限り。
そんな中、さすがの錦之介。若役者の勢いを削ぐことなく、大きな存在の中で彼らを自由に生かせる抑えた芝居は、やはり受け継がれる技。
と、さっそく日本の魅力に触れた年明けでした。
仕事始めは去年から引き続きの帯留め。
お正月らしいものを、との依頼をいただき、
お供え餅の帯留めを作ってみました。
そして、これからが見ごろとなる、白梅紅梅。
他にも冬の着物にきっと合いそうな帯留めです。
ギャラリーはなぶさ・新作2016をご覧ください。
今年も、想像力と創造力を駆使して、唯一無二の欲しかった一品を作り上げてゆく所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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