11月に入って、バイオリンな日々が続きました。
バイオリンな日々…、といっても、日常バイオリンな日々なわけで、練習する日、しない日、すっごくたくさん弾く日、何日も楽器に触らない日々…、と、いろんな日々があります。
が、今回はバイオリン、という楽器を感じた日々でした。
まずは、弦楽器フェアに2年ぶりに行きました。
私自身には大した楽器を見る目もありませんし、今の自分の楽器が可愛いので、いろんな楽器を試奏したい、というより、目的はMizuki Fukuuraの新作を見に、いやいや、聴くことでした。
彼女はイタリア在住のバイオリン製作者です。
メキシコで参加した最初のコンクールをお手伝いしてから10年近く彼女のバイオリン制作者への道を遠くから見続け、今回の新作楽器の音色を感慨深く聴きました。
これからも、若いバイオリン製作者として、益々活躍して、大きく羽ばたいてください。
そして、次の土曜日は秋の始めに行った、鴻巣市にある「花久の里」へ、また、バイオリン演奏を聴きに行きました。
前回訪ねた時にも書きましたが、ここは古民家をサロンに改築して、多目的に利用している施設で、コンサートにも使用されています。
こちらで、シティフィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターで、我PSOのトレーナーでもある、戸澤哲夫先生の演奏会でした。
なんとも贅沢なコンチェルト2本立て。モーツアルトNo.5とチャイコフスキー。これって、すごいプログラム。こんな素敵な機会ない!!、ということで、一人でドライブ。
で、コンチェルト。モーツアルトコンチェルトはピアノ伴奏で聞いたことがありましたが、チャイコフスキー丸々一曲ピアノ伴奏で、手の届きそうなところに奏者がいるような演奏会は初めて。
前回のソナタや小品とは違って、大曲コンチェルト。大きなホールでオーケストラバックの演奏と全く違って、音が空気圧で直接肌に伝わってくる感じ。でも、決して荒ぶることのない、力があって、優しい音。
改めて、プロフェッショナル、すごいなー、と、当たり前のことですが、深く深く感動した午後でした。
家に戻ってから、久しぶりにモーツアルトとチャイコフスキーの譜面見ました。
感動とは程遠かったけれどね。
生活の中に音のある幸せを改めて感じるこの頃です。
というか立冬も過ぎた寒い日の夜、音楽を聴いて、音楽を考えて…、そしたらすでに半世紀以上バイオリンを弾いていることに気づきました。
永い…。これからも、よろしく。
前の日記 次の日記
コメントをお書きください