先週末、金曜日に新歌舞伎座へ行ってきました。
待つこと3年。
よっ、待ってました。
旧歌舞伎座のさよなら公演の折、毎月通って燃え尽きたあの頃は、ずいぶん先のことだと思っていましたが、来るんだね・・・。
久々の着物日和。
この日は娘時代から来ている大好きな紅型の着物に、これも登場回数の多い朱色の帯を締め、祖母が着ていた着物を仕立て直して作った紬の塵除けを合わせました。
お友達と一緒に第三部を観ましたが、その前に、まずは探検です。
屋上庭園を見学できるようになっていて、その道すがら、小川三知のステンドグラスを見ることができました。
偶然の発見で、とてもうれしかったです。
躍動感のある堂々としたステンドグラスで、今も昔も歌舞伎を表現する技術には、その奇想天外な大胆さと同居する繊細さなのだな、と、思いました。
お土産やさんも以前にも増しての盛り上がり。
歌舞伎座内のお土産やさんには、粋な江戸風小物がたくさん。
さらにはスヌーピーなどの歌舞伎キャラクターグッズなどがあり、びっくり。
本当は喫茶檜でバウムクーヘン「Kabuku~ヘン」をいただきたかったのですが、時間がなくて、断念。
絨毯はまだふわふわだったし、椅子の布も綺麗だし、花道もぴっかぴか。
ただ、場内の雰囲気は不思議と落ち着く以前と同じ。
座敷の数や、床の傾斜など、代わったところもあるようですが、場内細部の採寸は以前と変わらないそうで、そのせいかもしれません。
演目は、まず「盛綱陣屋」。吉右衛門、仁左衛門が素晴らしいのは当然ですが、ともに、染五郎の子息、金太郎と、松録の子息、藤間大河は、ただかわいいだけではなく(もちろん、かなり可愛かったです)、きちんと芝居をこなし、そこになくてはならない役を演じている様に役者魂を見た気がしました。
これからの歌舞伎界を支える源となることでしょう。
さらには「勧進帳」。
何度観ても、感動する武士の情け。美しい話です。
幸四郎の動きが凄い。長年の積み重ねが見せる技ですね。
幕間の緞帳のお披露目も綺麗でした。全部龍村織物製でした。
芝居が終わって外に出ると、ライトアップされ、さらに妖艶な美しさを増した新歌舞伎座。
劇場内にいたときの興奮にさらに拍車がかかるようで、これからの歌舞伎の世界に思いを馳せ、家路に着きました。
久々の歌舞伎座歌舞伎に興奮して、眠れぬ夜が明けると、土曜日はおめでとうの宴会でした。
お友達の婚約祝いです。
こういう集まりはいつでも気持ちの良いものです。
幸せを分けてもらいましょう。
ご両人、おしあわせに。
・・・・・、と、濃くて充実の週末でした。
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